■雷・稲妻・電光石火■

またしても唐突ですが
「雷」の形を作るTIPSを紹介します。
「ゲームの素材」向きなのでリアルではありませんが
もしかしたら工夫次第でカッコいいのが作れるかもしれません。

今回はドット絵ではないのでフルカラーのペイントソフトを使います。
僕は「PIXIA」というフリーのペイントソフトを使っていますが
特殊なフィルタは使っていないので他のソフトでも出来るはずです。
使用フィルタは「最小値」
色の加工に「トーンカーブ」
この2つがあれば充分です。


まず初めに背景を黒く塗りつぶし
そこに白色で乱雑に線を描きます。
その時使うブラシはボケ幅が大きい方が仕上がりが良くなります。

このときの線の太さは適度に太い方が良いです
あまり細いとフィルタをかけた時に消えてしまいます。
どのくらいの太さが良いかは解像度にもよるので
もっと巨大な画像にしたい場合には調整が必要になります。
が、理屈からして大きな画像で作るのは向いてないかもしれませんね。


続いてその画像に「最小値」フィルタを適用します。
すると暗い方の色が明るい方の色を侵食して
上手い具合に線が細くなってくれました。

色の明るい部分ほど線の太さが残るので
交差したり塗り重なったりした部分は光がにじんでいるように見えます。

また、線の「ぶれ」が強調されるので
加工前に比べ、雷らしさが出ました。


そして最後の仕上げです。
トーンカーブをいじってグレースケールの画像を紫色に加工します。
これで完成です。


トーンカーブで色を自在に加工するにはかなりの慣れが必要ですが
紫色に加工するだけなら上図のように設定してやれば出来ます。

明るい部分に赤みを入れたいのでS字型のカーブを「赤色」に設定。
紫色には不必要なので右下に膨らむカーブを「緑色」に設定。
全体をこの色に染めたいので左上に膨らむカーブを「青色」に設定。
こうすることで「白→ 赤紫→ 青紫→ 黒」という
グラデーションが出来ます。


何とも胡散臭い雷ですが、リアルな感じを目指した例です。
ボケ幅の小さいブラシで描いたのでにじみが小さいです。

最初の描線次第でどうにでもなるという事です。